紫根染め

category: カラフル  

昨夜の雹といい、星の巡りでも 非常に散漫。
色が広がりそうなので
そんな日は 紫紺を染める。笑

紫紺とかいたのは 宮沢賢治で。
紫色の根だから 紫根が本名。
でも紫紺もすてきだ。
蒼みがある上品な紫を 先人たちはうまく引き出していたのだろう。
むらさきと濃紺の あいま。
よく神社とかに飾られている幕布の 紫はそれだ。

湿氣などに左右されるので
どんなむらさきが 潜んでいるのか たのしみである。



宮沢賢治の 「紫紺について」 という小話があるのだけれど
聴いたことのある人は少ないと想う。


あらすじは
岩手県のとある山には 紫紺の染め方を知るという
山男がいる。 
研究者たちが 届くか届かぬか 山男へ手紙を出し
その技法を聴きだす。山男はぐでんぐでんに酔いやっと 紫紺を想いだす。 
そして山へ大股で還る。
というおはなし。笑略しすぎ。

このはなしを詠むと
紫紺染の手法がおりこまれていて
なんとも うまいものだと。賢治を2タビ尊敬する笑

紫根は そのままでも 色素が付着する程に 
色が強いけれど
定着はしない。 
むらさき系の 実 (桜実ややまごぼう・ブドウ等・ワインとか)の成分は
そのままの色を出すのが難しい。 
いつか グレー色になって 消える。

★紫紺染の手順は。

140523.jpg

紫根を 砕き 
1405231.jpg
アルコールに浸し
充分に 色素をだしてから 染める。
火にかけるときも低温にしている。

そのあと
灰汁を(灰)をもちいて媒染。ミョウバンを代用するトキもあり。
こうして アルカリ寄りにすると 赤みがかるけれど


物語では 湿った土。と描いてある。
この山の土は
弱鉄分・アルカリ寄りの土だろう。 
だから蒼みのある むらさきに染まる。




現在は 日本でも東北以北で採取されているけど
わたしは藍熊産なので異国のむらさきを使用している。
貴重といえば貴重な色。
国産紫根


山男がへろれって と酔ったトキに
紫紺を想いだすのは
紫色の根が 自分の持つ色を 忘れているから。
アルコールに浸すと 
はじめて その色が溶けて引き出されてゆく。

想いだしたりする。

紫紺を染める時は
そんなことも 想いだしたりする。


2014_05_23

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プロフィール

ilonowa

Author:ilonowa
いろのわ kuu
この世界は色彩々に満ちている。
日々 
いろあそび 
ひかりあそび

カラフルな色光は 
無限の風に舞う。

草木で染色・
ひかりの衣・
舞台の衣装を創っています。

こども魔法学校 主宰。
龍岩笛 奏者。



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